いくらで売るか?お金の話

#ちいさなしごと

なりちゃん

2021/10/23

今日の東京は夏真っ盛りであったはずなのに雨降りの肌寒い一日で、ノースリーブのワンピースで強がって出かけたけれど鳥肌を立てて帰宅し、着替えておとなしく長袖で過ごしました。西日本では大雨の影響で避難している方、被災してる方々が多くあります。どうか、一刻も早く安全で安心な日常に戻ることができますよう祈ります。
さて喫茶おおねこの記録もだんだんと書き進めてきて思い出すことも増えてきました。今日は「いくらで売るか」、お金の話。
喫茶おおねこをはじめてからというもの、個人経営でお店をやっている友人知人と、お金の話をする機会が何度かあった。
「お店のクレジットカード作った?」「税金、高くて泣きそう」「物価あがったから値段上げるかもどないしよ」
そんないろんなお金の話にいつも出てくるのが、
「なんでその値段で売ってるの?」ということ。
どんな理屈があってその値段で売っているのか。
私はいつも、「最初だけしっかり計算して原価30%にして、そのあとはもうどんぶり勘定。だから実際のところの儲けはわからないんだよね~」とあっけらかんと伝えている。

価格設定はとても大事

・気軽に手に取ってほしい。高かったらそもそも買ってくれないかもだから。
・何度も来てほしい。通ってもらえないと商売が成立しないから。
・味に見合った価格じゃないと・・・。高いわりにまずいとガッカリされるのはイヤ。
ものの価格を決めるときは
いろんな事情、いろんな感情が渦巻くものだ。
しかしどうしても大事にしたほうがいいと思うことが二つある。
ひとつめは『自分の時給を1500円以上にすること』
ふたつめは『アクシデントがあっても持続的でいられる価格設定をすること』

ひとつめ『自分の時給を1500円以上にすること』

これは厳密にはそうなっていなくとも、心構えとしてもっておくといいと思っている。なぜなら自分でやっているちいさな仕事が時給換算で1500円をあきらかに割ってくると「それならアルバイトで雇われたほうがいいんじゃないか・・・?」とささやくちっぽけな自分がどこかにいるからだ。
もちろん、ちいさな仕事はお金がすべてではない(自分がやりたいことをできることに大義がある)。
しかしお金がすべてではないからこそ、時給換算した時に落ち込まないくらいの精神衛生は担保したい。
ちいさな仕事は、文字通り身体(と心)が資本だから。
ちいさな仕事をしている友人知人からも「たとえ稼げなくても、自分の好きなことをやるのがいい!」という考えはよく聞く。一見”粋”な心意気にもみえるけど、うなずけない。
自分を低く見積もらないことは、
実際の仕事の価値を上げていく地盤になるだろうし、
長い目でみて持続的なありかたと言えるんだろう。

ふたつめは『アクシデントがあっても持続的でいられる価格設定をすること』。

お店を開けていればアクシデント(想定外のできごと)は大小さまざま立て続けに起こる。
たくさん仕込んだのに在庫が半分以上も残ってしまうこと。小豆を仕入れるタイミングを間違えて普段よりずっと高い小豆を仕入れることになった。あまり美味しくできなかったからより良い材料を仕入れて作りたい。テイクアウトをはじめるために皿やコップを購入しないといけない。試作がうまくいかず何度も試作を重ねることになった。などなど。
そしてアクシデントに対応するためには、お金が要る。マイナスに落ち込んだものを元に戻すためにも、いまあるものをプラスにもっていくためにも、ある程度のお金がたびたびかかってくる。だから。これらのアクシデントにも対応できるようなお店の「貯金」を作るためにも、余裕のある価格設定にすることが大事だと思っている。

今のところ原価率は30%

具体的には、今のところ私は原価率は30%になるようにしている。飲食店経営ではよく原価率は30%に抑えようねと言われていて、単純だがそれを参考に最初に価格設定を行って、それから半年たった今も、ひとつめ『自分の時給を1500円以上にすること』、ふたつめ『アクシデントがあっても持続的でいられる価格設定をすること』、このどちらもを満たせているため、値段を据え置きしている。
きっと、今後お店の広告を出したいだとか(今はひとりで完全手動でInstagramを更新している)、備品の交換が必要だとか(そろそろさすがにネルドリップのネルが交換時期だ)、そういった必要に応じて価格設定も見直していかないといけないのだと思っている。

ぷはー、今回はすこし堅い話になりました。

まあしかしながら私は目の前の人が喜んでくれたら本望くらいの気持ちでやっていて、「え・・・赤字?」とお客さんに言われるくらいのあんこをたっぷりのせてバターホットサンドを焼いているわけで、それが楽しいわけでして。最初にカチッと価格設定をしてしまえばもうあとはどんぶり勘定でも、そこそこいけているのだとも、思う。(いつも、自分で実験している気持ちです)

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